こんにちは!理学療法士の舘です。前回の記事はこちら「スポーツ上達のコツー選手編ー」
皆さん物事を他人に上手く伝えることはできますか?得意な人、苦手な人がいると思います。スポーツもそうです。
あるスポーツで一流だった選手が、監督・コーチになったらその教え子が一流になるかといえばそうでもありません。以外に、パッとした成績が残せなかった選手が、いざ監督・コーチをやると意外に上手くいくことも多いです。それは、何が違うのでしょうか?そんな指導者のお話です。
<野球で上手く打撃できない選手がいた時の指導の方法は?>
1)2)の指導方法でどちらの方が効果的だと思いますか?
1)肩の力を抜いて、投げたボールをしっかり手元まで見て、脇はできるだけ開かないようにして来た球を腰で捻って打つ。
2)ボールがキューっとくるだろ、そして、ググッとなったらウンッと溜めてパッと打つ。
答えは・・・2)
2)は、野球ファンなら有名な話ですが元巨人軍の選手・監督で活躍した長嶋茂雄さんが、
元巨人・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんに指導したときに言った言葉とされているものです。
この「キューっと」「ググッ」「ウンッ」「パッ」という言葉は「オノマトペ」と言います。
オノマトペとは・・・擬音語・擬態語などを意味する語。
<なぜ2)の方が効果的なのか?>
2)のようなオノマトペを使った指導法に関しては、実際に運動経験した人でしか得られない感覚 ⇒ 運動感覚
実際の場面で、野球を一度もやったことがない人が、選手の打撃の方法や投げ方を教えて
上手くいくイメージは頭に浮かびますか?私は、そうは思いません。実際にプレーして感じることはたくさんあります。
上手い指導者は、この運動感覚が優れていることが多いです。
その為、選手が上手くいかないことに関して、動きをみることで、その選手が感じている運動感覚を感じ取り、良し悪しを判断し、良い方向へ指導できます。
指導方法の手段(例)
①実際に動作(指導)を行うときは、全く同じ方法(意図が分かりやすい方法)で伝えたほうが脳が混乱しにくく、
受け取りやすい。
②マグネット人形などを使い、動かしながら説明をする
③一連の動きと身体で感じること(運動感覚)を記録する
など
これらが、上手い指導者と下手な指導者の違い、指導方法(例)になります。
運動感覚はとても大切なのでこれを読んで少しでも、選手、学生により良い指導を行えることで選手のパフォーマンス向上に繋がると思いますので、ぜひ、試してみてください。
舘 憲昭
理学療法士
●資格
Therapeutic Manipulation コース修了
ブレインジム101修了
ネイシューベーシックインソールマイスター
●得意な分野:内臓ケア
●趣味:読書(マンガ・ビジネス関係)、バスケットボール
●自分の想い
ヒトとの繋がり、気づきを大切に!小さな一歩を一緒に踏み出しましょう!!