こんにちは!理学療法士の舘です。
東京五輪も2年後に迫っています。そこまではいかなくても、スポーツで上達したい人は多いと思います。そんな上達したい人へのお話です。
<問1>
例えば、全く野球をしたことない人に、5球連続でマウンドからキャッチャーの構えているところにストライクを投げなさいと言われたらできるでしょうか?
⇒回答:できない人が多い。何故なら、それをするための経験が圧倒的に少ないため。
<問2>
みなさんはスポーツが上手い人、下手な人は何が違うと思いますか?
⇒回答:その競技における動きをみることと相手の動きを予測することに長けている
以下の内容が上記の理由になっている。
<ミラーニューロンシステムとは?>
ミラーニューロン:脳内にある神経細胞の一つ。自分の動きだけでなく、他者が行動するのを見ただけでミラーニューロンが活性化される細胞。つまり、相手の動きをみることで、自分自身が運動をしているように脳で感じ取っている。
↓
みる能力は運動経験の程度に依存(どれだけその運動を経験しているか)
ただし、自分がしているスポーツの習熟した運動を観察するときだけミラーニューロンが活性化する。
<フィードバックとフィードフォワード>
フィードバック:ある目的のための動きと結果が一致すれば完了。不一致の場合は、できるまで修正を繰り返す。
つまり、例えば、上記<問1(目的)>をした時に、肘や腰の使い方、ボールの投げるタイミングなどを試行錯誤して、最終的に5球連続でストライクを取れるようになること(結果)。
フィードフォワード:ある目的に向けて、様々な状況の情報を取り入れ、変化を予測しながら方法を変化させていく。
つまり、上記<問1>で、すでにストライクが投げられる人は、それに最適な肘の位置や、ボールの投げるタイミングなどを決めて投げるようにしている。
ちょっと話がむずかしかったかもしれませんが、ここでの話を簡単にすると、
スポーツで、練習して、目標の動きを試行錯誤して身に付ける(フィードバック)。そして、その身に付けた動きが、どんな状況、環境でも同じように繰り返しできること(フィードフォワード)ということになります。
みる能力・する能力の向上するための方法<参考>
2つの能力が向上することで、スポーツの上達がしやすくなります。
①知覚トレーニング
上手い選手の動きを見て、そこから分かること、感じることを学習する。
<例>動画で、プロ選手の動きをみる。部活で、上手い選手の動画を撮ってみる。
自分の動きを動画にとって上手い選手との比較をする。
②運動経験を積む
上手い選手の動きをマネしてみる。
<例>プロ選手、上手い選手の動きのマネをする。
以上がスポーツ上達のコツになります。他にも様々な向上方法がありますので、これらは一例として参考にしてください。私自身も、10年間バスケットを行ってきましたが、プロの動きを見たり、上手い選手の動きを見たり、マネたりして、少しずつ上達していった記憶があります(すごく上手くなったかは別ですが・・・笑)。特にスポーツをし始めの人たちには、大切なことなので、是非、取り入れてみてください。
舘 憲昭
理学療法士
●資格
Therapeutic Manipulation コース修了
ブレインジム101修了
ネイシューベーシックインソールマイスター
●得意な分野:内臓ケア
●趣味:読書(マンガ・ビジネス関係)、バスケットボール
●自分の想い
ヒトとの繋がり、気づきを大切に!小さな一歩を一緒に踏み出しましょう!!