美容師さんのカラダケア
美容師さんは、1日の中で立っている時間が長く、カットの際は常に前方で作業をするなど肩や腰に負担がかかりやすい。また、シャンプーなどを無理な体勢で行うことも多く、身体を痛めやすい動作が多いです。
・シャンプーの際に無理な体勢を取ることが多く、腰に負担がかかりやすい。
・カット中は常に手前での作業になるため、腕や手をずっとあげ酷使するため、肩が張りやすい。
・立ち作業がほとんどのため、1日立っていることが多く足がむくみやすい。
・片方に常にハサミなどを持っているため、左右バランスが崩れ身体が歪みやすい。
・休憩などが不規則で食事の時間がばらつくため、内臓や疲れが溜まりやすい。
・立ち作業が多いため作業姿勢を気をつける。両足をそろえない、片足を前に、前後に開く。
・シャンプーの時は、腰を曲げずに足で頭を持ち上げる。
・作業中にお客さんとの会話で腰を捻らない。(何気ない動作の積み重ねで腰を痛めます)
両足をそろえない、片足を前に、前後に開く。
立ち作業の作業ポイント
両足をそろえて立ってしまうと、腰を反らしながら立ってしまったり、腰中心に動いてしまします。
腰は本来、体の土台部分のためここが動きすぎてしますと腰を痛めたり背骨全体を痛め肩こりやヘルニアの原因にもなります。
足を前後に開いて体重を前に出した足で受けるように、足の中心で動くようにします。
作業動作を足の付け根(股関節)中心で行うことで、腰への負担が減り、腰痛の発症または、腰痛時の動作に有効です。
シャンプー時の姿勢を気をつける!
シャンプーの時は足を使う
シャンプーの姿勢は、美容師の仕事の中でも非常に腰痛リスクが高い姿勢です。
頭はボーリングの玉程度の重さがあるため、腰を曲げてお客さんの頭を持つという行為は腰を壊すことにつながります。
足を少し大きめに後ろに引く、またはスペースがない時は膝を曲げて足の力でお客さんの頭を持ち上げることで腰の負担を減らすことができます。
カット最中にありがちな場面で腰痛に!
おへそとカラダの向きは一緒!
お客さんと話す際、腰を捻らない
お客さんとの会話は美容師さんの仕事上大切です。しかし、その際に左の写真のように腰を捻って振り向いてしまったり、その状態で作業を続けると腰を痛めてしまします。
会話や作業をする際は右の写真のようにおへそと足、体全体を一緒に作業する方に向けることで腰痛予防。改善を図れます。
美容師のお仕事で体を酷使する場所
ケアポイントを紹介!
立ち仕事が多い→ふくらはぎなど、足のケア
立ち仕事が多いと夕方にはむくみがち。そしてケアをしなしと次の日も疲労が残ってしまうことも。
常にハサミなどを持って腕をあげている→肩甲骨と首をケア
片手にハサミを持ち続けていると体が歪んでしまう原因になります。腕の筋肉は肩甲骨、そして首からついているので、この2つをケアしましょう。
左右の肩の高さを揃えて肩こり改善
① スタート肢位
椅子に座り、片手を反対側の耳の前に置く。
② 方法
置いた方の手側にゆっくりと頭を引き、首を横に倒していく。反対も同
様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
首の横〜肩にかけて伸びます。(僧帽筋上部)
ポイント
背筋をまっすぐ伸ばし、目線はまっすぐにする。
注意
上体を横に倒さず、首だけを横に倒しましょう。
カラダの前方での作業が多い
美容師さんの疲れた腕をストレッチ
① スタート肢位
壁の横に肩幅に立ちます。肘を軽く曲げ手のひらを壁につけます。
② 方法
手のひらを軽く壁につけたまま、上半身を反対側に回します。反対も同
様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
壁に手をつけた側の胸の筋肉が伸びます。(大胸筋)
ポイント
手をしっかり壁につけて動かさないことで、より胸が伸びやすくなります。
注意
体を回す時に腰を反ると痛めてしまうため、左肩を水平に引くようなイメージで上半身を回しましょう。
むくみ撃退!次の日に疲労を残さない
ふくらはぎストレッッチ
① スタート肢位
足を一歩大きめに出し、軽く膝を曲げます。両足裏はしっかり床につけておきます。
② 方法
腰の横に手を置き、上体はまっすぐなままゆっくり前の足に体重をかけていきます。この時も足裏は床にしっかりつけて踵が浮かないようにします。反対側も同様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
ふくらはぎが伸びます。(腓腹筋)
ポイント
踵をしっかり床につけ、体重を前に倒していくとリラックスして伸ばすことができます。
注意
バランスを崩す場合は壁などの近くで行いましょう。
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