筋肉の可能性!筋肉も臓器の1つ

こんにちは!理学療法士の佐藤です。

 

皆さんは、周りのトレーニングしている方にこんな言葉をかけたことはありませんか?

 

 

 

「トレーニングしてどうするの?」

 

 

 

 

私自身、トレーニングを趣味で行っているのですが友人に会うとよく言われます。

言われると実は少し傷つきます笑

 

 

どうしてもトレーニングって

 

  ”普段生活するのに困らない”

  ”スポーツやってる訳でもないなら必要ない”

こういった印象が強く、不必要なものと敬遠されがちなんですね。

 

 

その為、

今回は筋肉を強くするためのトレーニングとして捉えるのではなく、

筋肉を”身体の臓器の一部”として考え、

その健康を促すためにトレーニングがあると考えてください。

 

腸を整えるためにヨーグルトを食べるのと同じ感覚というイメージで捉えましょう。

 

なぜ、筋肉を臓器として考える必要があるのか。

実は筋肉からは多くのホルモンが分泌されており、

それらは総称して「マイオカイン」と呼ばれています。

 

 

まだまだ未解明の部分が多いマイオカインですが、

今わかっているだけでも効果は全身、

かつ内臓にも影響があることが判明しています。

 

 

現在判明しているものとしては、

1,脂肪や糖の消費を促し、肥満や糖尿病を抑制

2,大腸がん細胞に対する免疫効果

3,筋肉の分解を防ぎ、合成を促進

4,記憶の入り口である海馬を作る

5,肺の細胞の一部を再生、分解を抑制

6,骨の再生を促進

7,うつや摂食障害など、精神疾患を改善するための物質が増加

などなど、挙げるとまだありますが

これだけでも全身に影響していることがわかります。

 

 

 

では、次に気になるのは

どのような運動をすれば臓器としての筋肉を一番刺激できるのか?

という部分かと思います!

 

 

実はこの部分に関しても

まだ研究がされている段階で意見は割れているようですが、

大筋の見解として

『筋肉の量』

『活動している時間』

『全体のトレーニングの仕事量』

に比例すると言われています!

 

量・活動時間はわかるとして、仕事量とはなんなのか。

 

例えば、

100kgの重りを3回持ち挙げた場合、300kg分の仕事をしたことになります。

次に、

50kgの重りを10回持ち挙げた場合、500kg分の仕事をしたことになります。

 

その為、仕事量としては50kgを挙げた場合の方が多くなること

分かって頂けたと思います。

 

 

これがマイオカインには重要なことで、

とにかく重たい物を扱えば良いという訳ではないという事です。

 

 

かと言って軽すぎても効果が出ないので、

10回挙げたら疲れてきたけど、

15回までぎりぎりイケそう!(15RMと言います)

という位の運動が効果が得られると思います。

 

 

こんな身体でなくても、量は違えど筋肉は等しく皆さんにあります!

 

 

筋肉を臓器と考えると、全身に沢山あるわけですから

運動して筋肉を使うことが内面の健康にもいい影響が

多くあると感じていただけたのではないでしょうか?

 

ぜひ、運動習慣を身に着けて頂く参考にしていただければと思います!

 

 

最後までお読み頂き、有難うございました。