こんにちは。理学療法士の佐藤です。
最近はダイエットを目的にジョギングなどの
有酸素運動を積極的に取り組んでいる方は多いと思います。
でも、有酸素運動だけでは実はリバウンドのリスクが高くなります。
前回、代謝とカロリーについて簡単にお話をさせていただきました。
消費カロリーと摂取カロリーのバランスで体重の増減が起きますので、
それまで運動習慣のなかった方は有酸素運動により
消費カロリーが増加する事で体重減少が望めますね。
運動が習慣づいて身体も締まってきた!
効果が目に見えると更にやる気が出るものです。
でもだんだん忙しくなって、運動をなってしまった場合、どうなるでしょうか?
元の体重に戻ってしまうのでは?という事は想像がつくかと思いますが、
実は以前の体重よりも更にリバウンドするリスクが高いです。
これには筋肉の性質が関わってきます。
人は体内で熱を生み出すことでカロリーを消費しますが(熱量という言葉で学生の時に習いますね)
筋肉には運動をしなくても熱を生み出す機能が備わっています。
この役割を果たすものをUCP-3といいます。
これはタンパク質の一種ですが、
筋肉の中でも“速筋”と言われる繊維に多く含まれています。
“速筋”は名前の通り、瞬発的な動作や強い力を出すときに使われる筋肉です。
これとは反対に、“遅筋”という筋肉があり、
これはマラソンやジョギングなど持久力が豊富な筋肉です。
通常どちらの筋肉もバランスよく存在しますが、
ジョギングなどの有酸素運動を行っていると筋肉の性質は
“遅筋”メインに変化していきます。2週間ほどで変化が起き始めると言われています。
これにより先程説明したUCP-3の量が減少。
すると、運動以外での熱(=消費カロリー)を増やす力が弱くなります。
これがリバウンドのリスクを高める原因です。
では何をプラスしたらいいの?と思いますよね。
“速筋”を増やす運動を行うべきですので、
バーベルやダンベルを利用したウェイトトレーニングがおすすめです。
・・・なんて余計に続きませんよね(笑)
その為、まずは腕立て伏せとスクワットを一定の速度でやりましょう!
一定の速度とは、
スタートの姿勢から2秒かけて下がり、
2秒かけて最初の構えに戻る動きです。
途中で動きを止めたり早く動くことの無いよう注意してください。
まずはこれを10~15回、
間の休憩を30~60秒に設定して3~5セットやりましょう。
有酸素運動前に行えば脂肪燃焼を促し、有酸素運動後に行えば筋肉量が多くなりやすいです。
ダイエットを目的に、日頃有酸素運動を取り組んでいる方!
今より効果を高く、
そして長続きさせるためにも
有酸素運動に少し筋力トレーニングを追加してみませんか?
ありがとうございました。
佐藤 雅
理学療法士
●資格
3学会合同呼吸療法認定士
キネシオテーピング協会認定トレーナー
IPNFA認定アドバンスコースⅢa修了
●得意な分野
呼吸療法
●趣味
筋トレ
●自分の想い
皆さんが意識もせず行っている呼吸、
必ず行うものだからこそ、質のいい呼吸が必要と思います。
皆さんへの情報発信を通して、自分も高めていければと思います♪