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~「生活を支える作業療法とは?」~
「おはようからおやすみまで、暮らしを見つめる」
この言葉をどこかで聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
これは生活日用品を扱うライオン株式会社のキャッチコピーで、1980年から1990年まで使用されていました。
作業療法は、まさにこの言葉がぴったりだと思います。作業療法が対象とするのは、「暮らし全部」。もう何もかもかもです。作業を辞書で調べると、
① 仕事。主として肉体労働を伴う仕事にいう。 「農-」 「単純-」 「 -員」 「 -服」 「 -場」
② 肉体あるいは精神を通して、ある具体的な結果を生み出すこと。 「 -効率」
③ 行為。所行。
作業療法では、作業自体を治療として用いる場合もあれば、その人にとっての作業(仕事・家事・学業・趣味・運動・芸術など)を行う為に、様々な身体的な能力、コンディション、道具、環境を生活の中で整える必要があります。気持ちよく目覚め、おいしく食事をとり、作業しやすい身体と精神状態。作業する場所の環境設定、使用する道具とより良い使用方法。精神状態をより高めたり、安定させる為に、作業自体に喜びや満足感があり、そこからその人らしさを取り戻したり、それらを見つけるきっかけが「作業療法」と思います。
様々な社会情勢から僕らの世代(筆者昭和54年生まれ)は、生涯現役で働く必要があるとのことです。
そう考えれば考える程、体のコンディショニングの重要性を考えるようになりました。「ケガや病気にならないようにするには??」と思い、5年ほど前より、ランニングを行っています。最近、ピラティスをはじめました。ランニングやピラティスのこともこのサイトで伝えられたらと思っています。
話を戻すと「暮らし」は時代によって、人によって、文化や習慣によっても全く変わります。さらに様々な病気やケガなどによってさらに変化します。それに対応する方法や、そこからさらに自分らしく生きるには??
また、病気やケガのとらえ方も人によって全く違うのです。失恋をした後とよく似ています。作業療法を進めるうえで重要なのは、患者様や対象者の気持ちや意志です。マイナスに見える現状からスタートラインに立つ事・・・。人の力は、強いし弱い。ちょっととしたことで力になることも、力が抜けてしまうことも。
作業療法では、身体、環境、精神面をトータルに考えて、どこでも、いつでも、誰にとっても、その人にとって、その人の家族、その人の街、その人の人生に関われると思っています。
作業療法を行う過程で、その人のバックグラウンドがとても重要で、「これまでやってきたこと」「好きだったこと」知ることが重要です。さらには、「今一番したいこと」「何を犠牲にしても好きなこと」「時間や年齢やお金や自分の置かれている状況を考えずに好きなこと」などなど。病気やケガをしてみて「気持ちよく寝て起きて」「おいしい食事」「人に必要とされ役立つ」今まで当たり前にしていたことが何よりの目標となったり…。
まず、その人を知り、本人にも自分自身を知ってもらう事が必要と思います。
生きているうえで大事なのは「物」より「体験」なんだろうと最近つくづく思います。そんな今までしてきたことや初めてのことを、織り交ぜてその人の「好きなこと」に少しでも近づけたり、新たに見つかられたり、そんな作業療法をしていきたい!
最初に言ったライオン株式会社のキャッチコピーには続きがあり、「暮らしに夢を広げる」という言葉がつながるバージョンもあります。これも作業療法にはピッタリ!
というわけで僕の目指す作業療法は、
「おはようからおやすみまで、暮らしに夢を広げる作業療法」
作業療法士 吉岡 裕介
吉岡 裕介
作業療法士
●資格
・社会福祉主事
・CBRベーシックマスタープログラム
・オーストラリアマニュアルセラピー
・ タナベセラピー認定コース修了
●得意な分野
人の良い所を見つける事
●趣味
ランニング、ピラティス
●自分の想い
誰にとっても、どんな時にも、役立てるリハビリテーションを❕