腹式呼吸の仕組み
~横隔膜呼吸の利点~
呼吸の仕組み
こんにちは、理学療法士の佐藤です。
呼吸って無意識に、当たり前のように行っていますよね。
食事は1日取らなくても何とかなるけど、呼吸は数分も止めていられません。
そのため、呼吸の善し悪しで自分の身体に大きな影響がありそうですよね?
今回は呼吸の中でも馴染みのある『腹式呼吸』についてお話できればと思います。
腹式呼吸について簡単に説明すると、
『横隔膜』
この筋肉が働く事で行われるお腹を膨らませる呼吸です。
これに対し胸を膨らませる呼吸を胸式呼吸といいます。
横隔膜ってどこ?と言う方も多いと思います。
横隔膜はみぞおちの辺りから背中の方まで着いている、シート型の大きな筋肉です。
肺と胃腸を“横”に“隔”てる“膜”です。そのままですね。
焼き肉屋さんではハラミ、サガリと言われる部分です。
ちなみに、なぜハラミ・サガリと言い方が変わるのかというと、
部位が少し違うためなんですね。ハラミは背骨側、サガリはお腹側の肉を指します。
一つの筋肉の中で名前が変わるわけですから、これだけでも筋肉の大きさを実感して頂けると思います。
横隔膜はお腹と胸の境界にあります
形のイメージ、ドームの屋根型です
さて、この横隔膜の上に肺が乗っているのですが、
横隔膜が働くことで400ml、1回呼吸の80%もの量を担っています。
また、呼吸は筋肉を使用した運動の一種です。運動をする、ということは呼吸をするにも酸素が消費されることはイメージが湧きますね。
横隔膜を使用した呼吸では5%程の酸素消費量ですが、
肩で息をする様な呼吸では40%程の酸素を消費してしまいます。
筋肉の大きさ、呼吸の際の働きっぷりを見ると腹式呼吸・横隔膜の大切さを感じますね。実際に腹式呼吸を行えると、
①呼吸が深くなる
②身体がリラックスできる
③内臓の調子が良くなる
等メリットが多くあります。
テレビなどでも「“横隔膜”をしっかり使いましょう!」と言われますが、
はて、場所も動きもいまいちわからないのに出来るものなのか。。。
実際に誤った、リラックスのための腹式呼吸になっていない方が多いように思います。
次回はリラックスのために必要な呼吸の方法を記事にしようと思います。有難うございました。
佐藤 雅
理学療法士
●資格
3学会合同呼吸療法認定士
キネシオテーピング協会認定トレーナー
IPNFA認定アドバンスコースⅢa修了
●得意な分野
呼吸療法
●趣味
筋トレ
●自分の想い
皆さんが意識もせず行っている呼吸、
必ず行うものだからこそ、質のいい呼吸が必要と思います。
皆さんへの情報発信を通して、自分も高めていければと思います♪
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